もつ鍋を食べ終えて、帰る頃。
彼女がこっちを見て、ニヤッと笑った。
「……期待してるでしょ?」
「何を?」
と、とぼけたけど、完全に見透かされていた。
「前回みたいなやつ。お礼の動画」
そう言われると、もう否定できなかった。
「じゃあ、帰ったら送るね」
その一言が妙に引っかかった。
そして家に着いてしばらくすると、スマホが鳴った。
届いたメッセージは、
「今日のお礼♡」
添付されていたのは、やっぱり動画。
再生ボタンを押す前から、なんとなく嫌な予感がした。
……いや、正確には。
嫌な予感というより、期待していた。
再生して数秒。
思わずスマホを持つ手が止まった。
「……これ、お礼って言う?」
そう呟きながら、結局最後まで見てしまった。
内容については、ここでは秘密。
ただ一つ言えるのは――
今回も、彼女のほうが一枚上手だった。